レディーストータルサロン Kanon様 VIとブランディング一式
2015年の夏、メールでお問い合わせ頂きました。
新しい営業ツール、デザインのふりかけでご縁を頂けた初めての仕事でした。初めにコスト面のお話があり、大まかな数字を提示したところ、正式にご依頼となりました。実は、最もシビアなお金の話が先に済むことは珍しく、進んでしたくないのが本音。ですから晴れ晴れとしながらも〝絶対に喜んでもらおう〟と心に誓いました。
ご要望としては、屋号そのものを一新。屋外サインも名刺もホームページもリンクさせたい、との事。基本的にお任せだったのですが・・・お任せって、とても難しいんですよ。
ある程度お付き合いあればあり得ますが、思考も嗜好も分からないお客様ですから、まずお会いする事が当然。でも時間の都合で、初回のプレゼンが初対面になってしまったのです。
デザインは屋外サインとホームページを想定して進めました。後々の展開に無理がない〝おさまり〟の為ですが、セットで仕事をするのはさすがに未経験・・・絞り込む事は諦め、すべての案に屋外サイン案をつくり、万全の準備をしました。
驚いたのはお客様の反応の〝速さ〟でした。
いやいやもっと驚いたのはプレゼンの
後なのですが。都合11案を
長々と説明した後、腑に
落ちる理由をもって
その場で選ばれ・・
なんと最初に
つくった
デザインでした。
これは日本の伝統工芸
〝総角(あげまき)〟を
モチーフにしました。組紐の
結び方の工夫で現れる花の様な造形・・・大相撲の土俵の四方や神社の飾房に見られますね。この結び目でKanonの〝K〟を創りました。
二重のループは、サロンの大きな特徴であるエステとスピリチュアルの両面施術を表します。 総角ですから、実際にこれを立体に作ることが出来、印刷物などの今後のアイテム展開には楽しさが大きいはずです。
プレゼンには同時に、キャッチコピーとイメージ画像も添えました。
VIとは、単なるビジュアルだけでなく、心に響く言葉も添えるべき、と考えます。屋外サインなどの大きなスペースにも有効であり、〝効果の高い広告〟になります。
今回、イメージ画像を探すにあたり、眼を奪われた作品がウエブ上にありました。膨大な素材の中から探す途中で なんだかこの一点にぐっと惹かれ、もうこれ以上の候補は出てきませんでした。 カメラマンさんの記憶では、熊本県山鹿市、金剛乗寺の観音さま との事。 普通、昼間の仏像だと冷たい感じなのですが、夜の薄明かりで撮ったので、こんなあったかい雰囲気になったのでしょう。 和?洋?インド系にも見える不思議な顔立ち・・・ VIと業務内容を添えるにも、適当な余白がありますので 看板にもホームページにも都合がいい、と考えます。 ただし、版権は
カメラマンさんにあり 使用
料金が別途かかるはず。
ダメもとでカメラマンに
コンタクト、料金の事、
バンドルネームのトップ
ページ掲載を条件にご快諾
頂きました。






驚いた事があり。
プレゼン後に、自分と妻の事を占って下さいました。仔細は省きますが、どちらも怖い程の的中率!あんまり占いって経験なかったので、びっくりでした。メンタル面で良いアドバイスも頂け、サロンを後にしました。
嬉しい事もあり。
後日、お客様から「カメラマンと一緒に紀藤さんの名前も載せて下さい」・・・いや〜嬉しかったですね。ですからトップページフッタ下にデザイナー名としてございます。VI構想からホームページ公開まで2ヶ月弱・・・あんなに集中してトータルブランディングに取り組めた事は〝奇跡〟でした。
2015.10.15
屋外サイン
工事完了




ホームページの最初にこの〝K〟が現われます。
総角の二重ループであることを視覚的に訴えました。見せ方をもっと工夫したいのですが、自分の力では 今はこれが精一杯ですね〜。