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乙川浅井山 100年前の法被の意匠・復刻 2011年6月

昔、半田山車まつりのために31組の法被をイラストで描いたことがありました。浅井山さんのは一番後回し・・・なぜか分かりますよね?法被によくあるリピート紋様ではなく、まるで手描きの絵をそのまま下絵にしたような・・・だからこの仕事を受けた瞬間、20年の時を飛び越えて、妙なご縁を感じたものです。

 

ご依頼内容・・・現行の法被は,往時と比べると差異が見られる。藍染めで新調するにあたり、100年前の現物から下絵をおこし、正しい意匠を後世にのこしたい、というものでした。

凡そ100年前の意匠を描き起こしました。

プレゼンテーション資料 クリックで拡大します。

法被、羽織とも同じ型を使えるように。

衿の折り返し、袂、丈の違いを除けば法被と羽織の違いはわずか。染め物の型は本来、別料金です。色と柄の種類が多ければ高くなる。ですから今回の下絵おこしは、羽織から始めました。裁断、縫製の工程で法被に変えてもらうのです。

原寸大にプリント、実物と照合して完成。

原寸大の展開図ですからとっても大きい。でも昔の仕事ってみんな原寸だったんです。今はデジタルだからデータで保管できますが・・・こうして出来た下絵を、浅井山さんがどう保管するのか?が気になるところです。100年後、ちゃんと残っているだろうか?こういった仕事は稀ですね。

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